JONPFレターについて
JONPFレターは、会員校等が実施したイベント等の成果や、診療看護師(NP)に関するさまざまな報告などをレターとして投稿していただき、診療看護師(NP)に関する情報を、広く社会に知っていただくことを目的としています。
レターでは、下記の内容を投稿していただきたく思います。
- 会員校、関連施設の紹介
- 会員校が実施したイベント等の報告
- 診療看護師(NP)の制度化・教育・資質向上に関する報告
- 投稿されたレターに対する意見や提案
- その他
投稿は事務局(maf-jonpf@mynavi.jp)でお受けしております。
皆様からの投稿をお待ちしております。
日本NP教育大学院協議会 広報委員会
JONPFレター No.11
NP資格試験評価委員会について
2008年4月にNP養成教育がスタートし、第1回のNP資格試験が2011年3月に実施されました。それから数えて今年(2025年度)のNP資格試験は第16回目となりました。第1回の資格試験が2010年3月ではなく2011年に行われた理由は、NP養成教育を最初に開始した大分県立看護科学大学の1期生が、長期履修制度を活用して3年間かけて課程を修了したためでした。第1回NP資格試験の受験生は、大分県立看護科学大学の1期生と2期生、国際医療福祉大学の1期生のたった10名でしたが、2025年度の第16回のNP資格試験では、150名前後の受験者が予定されております。海外でNPとして活動しておられる方で、日本の診療看護師(NP)として活動することを希望し、NP資格試験を受験し、すでに診療看護師(NP)として活躍していただいている方もおられます。
ご承知のように日本NP教育大学院協議会(以下、本協議会)ではNPを国の免許にすることを目指した活動を続けておりますが、本協議会の資格認定に留まっており、本協議会がNP資格認定試験を行っております。全ての参加校のご意見を集約して試験問題の作成、試験の運営を行ってまいりましたが、本協議会の行うNP資格試験が、診療看護師(NP)の資格認定に相応しい試験であること(出題基準、合否の判断基準など)、公正、公平に実施されていること等を評価していただくために、第三者からなるNP資格試験評価委員会(以下、評価委員会)を設置しており、COVID-19流行期間も休まず毎年開催しております。2025年度の評価委員は、新木一弘先生(国立病院機構)、秋山智弥先生(日本看護協会)、鎌倉やよい先生(日本看護系大学協議会)、学識経験者として、清水嘉与子先生(日本訪問看護財団前会長)、山本則子先生(東京大学教授)、齋木佳克先生(東北大学教授・心臓血管外科学会理事)、塚田(哲翁)弥生先生(日本医科大学病院教授・日本循環器学会理事)、及び、エクランド 源 稚子先生(アメリカNP)にお願いしております。 評価委員の先生方からは、試験内容が患者の健康と生活を支える役割を果たす診療看護師のスキルを確認することができているかどうか、医療の進化・発展を反映した試験問題となっているかどうか、最新の医療保健関連法規が取り上げているかどうか等、さまざまな視点からの意見をいただき、改善に結びつけております。
これまでNP資格試験は専門領域をクリティカル、プライマリ・ケア(成人老年および小児)の3領域に分けて実施しておりましたが、第16回NP資格試験からは、試験問題を統一することにしました。従来より委員会、本協議会ではNPの資格内容に鑑み、また国家資格化を目指す上でも統一した内容の試験が望ましいとして試験問題の統一について検討を進めてきましたが、評価委員の先生方からも「一つの資格を目指すためには一つの試験に統一すべきである」と強く支持していただいております。今後もNP資格にふさわしい内容の試験とし、公正、公平な運営を行ってまいりたいと考えております。
NP資格試験委員会委員長 渡邊隆夫

